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非現実に勝る現実は無し。人生の寄り道案内板(ガイド)
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「不思議な羅針盤」……時には方向を違えて
JUGEMテーマ:読書

 作品の好き嫌いに関わらず、作者自身に強い共感を覚えてしまうタイプの作家、というのは、いる。
 梨木香歩の作品は、もちろん全部読んでいて、どれも大好きなのだけれど、もしも彼女の作品のうち、1,2作しか読んでおらず、そしてもしも、それがあまり私のタイプの種類ではなかったとしても、私は梨木香歩という作家を好きになったと思う。
 他人(彼女の場合の他人は、必ずしも人間とは限らず、動物であったり、鳥であったり、植物であったりするのだけど)に対する距離のとり方、身の回りで起きた事象からの意味の汲みとり方、自分に降りかかる思いもかけない悪意への反応とか、反対にちょっとした親切へのありがたみの感じ方とか。
 そういった、素の感情みたいなものが、ものすごくシンクロしてしまう。
 この『不思議な羅針盤』を読みおえて、しみじみ思ったものだ。
 

梨木さんの目線は、いつもどこか、優しい。
お人好しとか、善人とかのそれではなくて。
他人と競争して、生き抜いていくことだけが、人生じゃないんだ、とか。どこへ向かうのか、遠くのゴール地点だけ、自分の中にしっかりイメージがあれば、途中のプロセスは寄り道しても、遠回りでもいいんだ、とか。
一般的な社会の常識からみると、ホンキにならないやつの言い訳、みたいに聞こえるかもしれないけれども。充電期間が長く必要な種類の人間には、共犯者を得たような安心感がありますね。

『不思議な羅針盤』の日常には、奇想天外な出来事があるわけでも、思わず話のネタにしたくなるような面白い人が出てくるわけでもない。
けれど、私はこの本を開いている間、ずっとニコニコしていたと思う。何度か、声を出して笑ってしまったりもした。
ブラックベリーの実を思わず吐き出した飼い犬、ホームで電車の到着をアナウンスする駅員さんの、「ああっ!」という叫び声。やたらとプライドの高い、カーナビの彼女。
気取ったところのかけらも無い文章が、こちらの警戒心も緩んでしまう所以だろうか。

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